「年収が上がれば、生活はラクになる」
そう思っていませんか?
もちろん、収入が増えるのは素晴らしいことです。
昇給した。
転職に成功した。
副業収入が増えた。
役職が上がってボーナスも増えた。
ところが現実には、
「年収は上がったのに、貯金はほとんど増えていない」
という人が少なくありません。
むしろ、以前よりお金の不安が大きくなっている人さえいます。
なぜ、そんなことが起きるのでしょうか。
結論からいうと、年収が上がって損する人は、収入が増えた瞬間に「お金の使い方」まで変えてしまうからです。
今回は、年収が上がっても豊かになれない人の特徴を解説します。
①手取りではなく年収で考える
まず知っておきたいのは、
年収が100万円増えても、自由に使えるお金が100万円増えるわけではない
ということです。
会社員の場合、給料からは所得税、住民税、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料などが引かれます。
所得税は課税される所得が増えるほど税率が上がる累進課税です。2026年分の所得税率は、5%から45%までの7段階に分かれています。(
)
ただし、ここでよくある誤解があります。
税率が20%の区分に入ったからといって、所得のすべてに20%がかかるわけではありません。
高い税率が適用されるのは、基準を超えた部分だけです。
そのため、
「昇給すると税率が上がって損するから、給料は増えないほうがいい」
という考え方は基本的に間違いです。
収入が増えれば、通常は手取りも増えます。
問題なのは、額面年収が増えた金額を、そのまま自由に使えるお金だと思ってしまうこと。
大切なのは年収ではなく、
実際の手取りがいくら増えたのか
を確認することです。
②昇給した瞬間に生活水準を上げる
年収が上がって損する人の最大の特徴が、これです。
月給が3万円上がった途端に、
・家賃の高い部屋へ引っ越す
・高級車をローンで購入する
・スマホや家電を最新機種にする
・外食や旅行の回数を増やす
・ブランド品を買う
・サブスクを追加する
このように、生活水準まで一緒に上げてしまいます。
一度上げた生活水準は、簡単には下げられません。
収入が増えたことを理由に、毎月の固定費を5万円増やしたとします。
すると、年間では60万円。
10年間続けば、単純計算で600万円です。
しかも家賃や車、保険、通信費などは、一度契約すると毎月自動的にお金が出ていきます。
年収が上がった人ほど注意したいのは、ぜいたくをすることではありません。
固定費を上げることです。
たまに旅行へ行ったり、おいしいものを食べたりする支出は、人生を豊かにしてくれます。
しかし、見栄のために固定費を上げると、働き続けなければならない金額まで増えてしまいます。
収入が上がったときほど、生活水準はすぐに変えない。
これが、お金を残せる人の鉄則です。
③「頑張ったご褒美」が増え続ける
昇給した人は、これまで頑張ってきた人です。
だからこそ、
「これくらい買ってもいい」
「自分へのご褒美だから」
「来月も給料が入るから大丈夫」
と財布のひもが緩みやすくなります。
もちろん、自分のためにお金を使うことは悪くありません。
問題は、ご褒美が毎月の習慣になってしまうことです。
最初は月1万円だった支出が、月3万円、5万円と増えていく。
そして、いつの間にか増えた収入以上に使ってしまいます。
これは「ライフスタイル・インフレーション」と呼ばれる状態です。
収入が増えるほど生活水準も上がり、結局お金が残らなくなります。
年収300万円でも年間50万円を貯められる人がいる一方で、年収1000万円でも貯金がほとんどない人がいます。
資産形成を決めるのは、年収の大きさだけではありません。
稼いだお金を、どれだけ残して働かせたか
で決まります。
④税金や社会保険料を理解していない
給与明細を見て、
「なんだか、たくさん引かれているな」
で終わっていませんか?
年収が上がると、税金だけでなく、社会保険料の負担も変わることがあります。
健康保険料や厚生年金保険料は、原則として給与などを一定の幅で区分した「標準報酬月額」をもとに計算されます。健康保険料率は加入先や都道府県によっても異なります。(
)
そのため、昇給した金額と手取りの増加額には差が出ます。
さらに、所得によって自己負担や対象条件が変わる制度もあります。
現在の児童手当は所得制限が撤廃されていますが、教育、医療、自治体独自の給付などには所得要件が設けられている場合があります。制度は変更されることもあるため、自分の世帯が対象になるかを確認することが大切です。(
)
年収が上がったときは、
「給料が増えた」
だけで終わらせず、
・手取りはいくら増えたか
・税金はいくら変わったか
・社会保険料はいくら変わったか
・利用できる制度に変化はあるか
ここまで確認しましょう。
制度を知らない人ほど、気づかないところで損をします。
⑤余ったお金を投資しようとする
年収が上がったら、
「余裕ができたら投資を始めよう」
と考える人がいます。
しかし、多くの場合、お金は余りません。
人は口座にお金があると、その範囲内で使ってしまうからです。
正しい順番は、
収入-支出=投資
ではありません。
収入-投資=使ってよいお金
です。
給料日に、新NISAの積立資金を先に確保する。
残った金額で生活する。
この仕組みを作れば、意思の力に頼らず資産形成を続けられます。
昇給したときは、増えた手取りのすべてを使うのではなく、少なくとも半分を投資や貯蓄に回す。
たとえば手取りが月3万円増えたら、
・1万5000円を新NISA
・5000円を自己投資
・1万円を生活や楽しみに使う
このように最初から振り分けます。
すると、生活を楽しみながら資産も増やせます。
⑥年収を上げることだけが目標になっている
年収が上がっても、働く時間が大幅に増えたら、本当に豊かになったといえるでしょうか。
年収が100万円増えても、
・残業が毎日2時間増えた
・休日も仕事の連絡が来る
・家族との時間が減った
・睡眠時間が減った
・ストレスで支出が増えた
このような状態では、人生の満足度が下がることもあります。
お金を増やす目的は、数字を競うことではありません。
自分や家族が、安心して自由に暮らせる選択肢を増やすことです。
だから年収を見るときは、
「いくら稼げるか」
だけではなく、
「その収入を得るために、何時間使っているか」
まで考えてみてください。
年収600万円で毎日余裕がある人と、年収800万円で心身ともに疲れ切っている人。
どちらが豊かかは、年収だけでは判断できません。
年収が上がったときにやるべきこと
年収が上がったら、次の順番でお金を整理してください。
まず、増えた手取り額を確認する。
次に、生活水準をすぐに上げず、固定費を維持する。
そして増えた手取りの一部を、新NISAなどで先取り投資する。
残ったお金を、家族との体験や健康、学びなど、自分の人生を豊かにすることに使う。
この順番を守るだけで、年収アップを「消費の増加」ではなく「資産の増加」につなげられます。
本当に大切なのは、年収より資産
年収が高くても、働けなくなった瞬間に収入が止まる状態では、お金の不安は消えません。
一方で、年収が平均的でも、毎月コツコツ投資を続けて資産を作っている人は、年々生活がラクになります。
給料は、自分が働いて得るお金。
資産は、自分が休んでいる間にも働いてくれるお金です。
僕自身、元証券マンとして多くの方のお金の相談に乗ってきました。
そこで強く感じるのは、
人生を変えるのは、一時的な年収アップではなく、増えた収入を資産に変える習慣
だということです。
年収が上がったときこそ、財布を緩めるのではなく、お金の仕組みを整えるチャンスです。
新NISAを活用して、毎月少しずつでも資産を積み上げる。
派手さはありません。
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を身につける。
それが、お金の不安を減らし、人生を少しずつラクにする方法です。
あきにい@投資でFIRE出来るお金のプロ
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